「工事成績ダントツ化ナビ」 の理念
・ダントツ化ナビは、公共事業が、理に叶い、法に叶い、情に叶うようにするために
用いる。
・ダントツ化ナビは、工事品質向上のために用いる。それが工事成績を引き上げる。
・ダントツ化ナビは、競争のためではなく、公共工事において、当然なさねばならぬ
ことを全うするために用いる。
・ダントツ化ナビは、自分自身のためだけでなく、会社の仲間、監督職員、地域住民
のために用いる。
「工事成績ダントツ化ナビ」 の成果
・社内で、90点台が続出
・会社最低点83点、会社平均点87点
・優良工事表彰 8件(県5件、国交省3件)
・ナビ導入から、毎年、優良工事表彰
「工事成績ダントツ化ナビ」 の種類
・国交省版(標準的な項目、採点が厳しい)
・東京都版(出来ばえ項目が詳しい)
・福岡県版(国交省や各県版と全く異なる)
・各県版 (国交省版とほぼ同じ)
・建築版 (国交省建築版とほぼ同じ)
・電気設備(各県の土木版または建築版を用いる)
1.工事成績90点を超える秘訣
工事成績90点超は、建設業の経営者や現場代理人の夢です。工事成績90点を獲得することで、自社の施工品質が、圧倒的な高品質であることを内外に証明することが出来ます。それは容易なことではありませんが、全国では、毎年、相当数の建設業者が達成しておられますので、不可能な夢ではありません。
実際に、当社の顧客企業では、90点台を毎年のように獲得されており、最近では、1つの会社が、単年度で 94点、94点、92点と、3 現場が90点台を獲得しておられます。
あなたは、「1企業が、単年度で、90点台を3現場獲得するなんてウソだろう」と思っておられるかもしれません。しかし、「工事成績ダントツ化ナビ」に取り組めば、次は、あなたの会社がそうなるのです。
しかし、優良工事表彰と同様に、毎年、同じ建設業者しか達成できていないことを考えると、90点を超えるためには、「施工計画書の作成」「現場施工」「試験・検査」のそれぞれに、秘訣(ノウハウ)があることがわかります。その秘訣(ノウハウ)を示したものが「工事成績ダントツ化ナビ」なのです。
工事成績ダントツ化ナビ
工事成績ダントツ化ナビは、工事成績評定表の各項目を解説したマニュアルをパソコンに
インストールしたものです。この事例は、工事看板の立て方を記しています。
①どの看板をどの位置に立てるか
②加点される看板と減点される看板
③看板の写真の撮り方
について、マニュアルが表示されます。使うのは次の場合です。
①施工計画書を作成するとき
②現場で看板を立てるとき
③竣工検査を受けるとき
④新人に看板の立て方を指導するとき
2.工事成績90点を超える心構え
ある現場代理人さんは「感謝状」を町内会から頂くことを得意技としていました。町内会長から「感謝状」をいただくようになってから、92点を獲得出来るようになりました。
このように「感謝状」を提出して点数が上がったという情報を聞きつけて、「よし、感謝状をもらえれば90点取れるんだな」と考える人がいますが、そんなことは絶対にありません。
この代理人さんは、感謝状だけで92点を獲得できたわけではありません。この代理人さんは、「感謝状」がなくとも87点を獲得していたのです。90点を超えるために、あと3点必要でした。その3点のために、「感謝状」をいただくことにしたのです。
87点を獲得する実力が無ければ、「感謝状」を頂いても、90点には絶対になりません。87点を獲得するには、契約図書、仕様書、図面、工事成績評定表に従い、全ての評定項目を地道に、丁寧に行っていくしか方法はありません。
ポイントは、どうすれば、「全ての項目を、地道に・丁寧に施工した」と監督職員に認めてもらえるか、どうかなのです。
たとえば、「コンクリート打設に関する準備物」の写真を撮っておられると思いますが、その中に予備のバイブレータが入っているでしょうか?
打設の途中で、バイブレータが故障すると、振動をかけないままでコンクリートが固まってしまいます。この場合、振動をかけたかどうか検査ではわかりません。
したがって、バイブレータが故障しても、予備のバイブレータで、「振動をかけることが出来ますよ」ということを示し、監督職員に信頼感・安心感を持ってもらえるようにすることが、「丁寧」ということです。
「何で、そこまでする必要があるのか」とお感じになる方もあると思います。それは、監督員さんが使っている「打設マニュアル」に、予備バイブレータのことが書かれているからです。
このように、監督職員から見て当たり前のことが、当たり前に出来るようになると、工事成績は自然と上がっていきます。
3.経営者の戦略
では、87点を獲得する秘訣(ノウハウ)とは何でしょうか。あるとき、N社長から、「P社に工事成績で勝てない」という相談がありました。
自社とP社を比較すると、自社の代理人は十年以上のベテランで、P社の代理人は若い。機械は、自社は4セット持っており、P社は全てリース。出来た構造物を見てもP社に劣っているとは思われない。
そこで、代理人の仕事の仕方を見てみると、自社の現場代理人は現場で下請企業の指揮をやっていた。P社の代理人は、現場事務所に引きこもり、工事書類を作っていた。
自社とP社の比較
N社長は、この仕事の仕方の違いが、工事成績の差ではなかろうかと考え、「工事書類を完璧に作るという方針で、コンサルティングをやってもらえないか」と依頼されました。
この会社には丁度10人の現場代理人がいました。1年間コンサルティングを行ったところ、会社最低点は83点となり、最高点は87点となりました。会社の中で最低点が83点でした。つまり、全員の点数が上がったのです。これにはN社長も驚いておられました。
最高点は87点の代理人が上で紹介した代理人さんです。つまり、工事成績90点を獲得する秘訣は「完璧な工事書類を作る」ことだったのです。
「完璧な工事書類を作る」ことに対して反論する方々いらっしゃいます。「書類で工事を評価できるわけがない」「現場施工が重要だ」と仰るのです。
「現場施工が重要だ」というのはその通りですが、現場施工が「契約図書」や「特記仕様書」や「各種基準」どおりに出来ているかどうかを確認するのは、「書類」なのです。
たとえば、監督員さんは、工期が11月1日~3月31日ならば、施工計画書にそれが記載してあるか確認します。施工計画書の提出日が11月25日ならば、測量の日が11月25日以降であるかをチェックします。もし、測量の日が11月25日以前ならば減点になります。
このように監督職員は、当たり前の項目をチェックしていきます。したがって、監督職員の「当たり前」を知る必要があります。その「当たり前」のことは「工事成績評定表」に書いてあります。
ところが、「工事成績評定表」をみても、どうしたらよいかわりません。たとえば、工事書類は、すべて「書面」で提出することになっています。「書類」と「書面」の違いはおわかりですね。すべての工事書類は「書面」で提出しなければ 0 点なのです。
ある会社で、このことをお話ししたとき、ある75歳の現場代理人さんが「そんなことはできている」と反論されました。そこで、完成図書を確認したところ、ほとんどすべての書類が「書面」になっていませんでした。
そのとき、減点の理由を反省された75歳の現場代理人さんは、次の工事では、87点を獲得され、優良工事表彰を受賞されました。
・ベテランで、施工の仕方はわかっている。
・工事書類の作成の仕方はわかっている。
・ただ、その工事書類が「書面」になっていなかっただけ。 こういう現場は、「書類」を「書面」にするだけで、簡単に、工事成績が大幅に上がります。
このように、工事の出来型や品質や出来ばえを評価するのは、「施工計画書」「協議簿(打合せ簿)」「工事書類(写真)」なのです。どんなに「現場施工」が上手く出来たとしても、それを証明するものは「工事書類」なのです。
多くのコンサルタントさんが、「出来ばえに力をいれたら、工事成績は上る」「創意工夫を頑張れば、工事成績が上がる」とか、「地域への貢献に力をいれたら、工事成績が上がる」といいます。
しかし、それは、まったくの見当はずれであり、そんなことをやっても、工事成績は絶対にアップしません。このことは当社のホームページやVTRで例をあげて説明しておりますので、ぜひ、参考にしてください。
さて、完璧な工事書類を作成するためには、
①工事成績評定表の完全な理解
②工事書類を完成する現場体制
が必要です。このように、会社全体の工事成績を上げようとする場合、このように経営者の戦略・方針が必要です。経営者が「よきにはからえ」といって、社員に投げても、社員だけで、会社全体の工事成績をあげることができません。上述したN社長のように、自社の施工を分析し、戦略を立てることが基本です。
4.発注者の視点
(1) 工事成績採点の一般的ルール
たとえば、コンクリートの受入検査では、工事書類として10枚程度の工事写真が必要です。どのような写真を撮らねばならないかはご存じだと思います。
最初にアジテーテやポンプ車をの写真を撮ります。この時、必ず、撮らねばならない項目があります。受入検査では、この他にもたくさんの「決まり」があります。これらの「決まり」を理解したとします。
つまり、「①工事成績評定表の完全な理解」は出来たとします。しかし、これだけでは発注者が求める写真を撮ることは難しいのです。まだ、「②工事書類を完成する現場体制」ができていないからです。
どんな現場体制が必要かということは、実際に10枚の写真を撮ってみるとわかりますが、この10枚の写真が撮れないのです。どうすれば撮れるのか。それが秘訣(ノウハウ)です。
さらに、もう1つ秘訣(ノウハウ)があります。それをやっていなければ、厳しい検査員さんの検査では、せっかく撮った写真が 0 点になってしまうことがあります。
さて、コンクリートの打設高さは1.5m以下となっています。その1.5mの高さに水糸を張って打設高さの証拠写真とした会社がありました。竣工検査で、「打設高さを測定しているのは、ここだけだろう。他の場所は打設高さの写真がない」といわれました。
打設する全ての箇所に水糸を張り、写真を撮ることは時間がかかります。そのため、つい写真を省略してしまいます。竣工検査では、そこを突かれます。
では、どのような方法で写真を撮れば良いのでしょう。それが出来ている会社は「ああ、あの方法だな」とわかるでしょう。方法が分かっている会社にとっては簡単なことです。
しかし、もう1つやっておかねばならない重要なことがあります。それをやっていなければ、甘い検査員さんは別として、普通は加点はされません。
工事成績をアップさせようとすると、こうした「発注者のルール」を守る必要があります。この「発注者のルール」を詳細に説明したものが、「工事成績ダントツ化ナビ」です。したがって、工事成績アップを狙うならば、「工事成績ダントツ化ナビ」を用いるのが、最も簡単な方法なのです。
(2) 土木事務所長の視点
ある土木事務所長が、次のことを教えてくれました。
・「いわれてからやったこと、いわれてから提出した書類は 0 点」
・「竣工検査で受検態度が悪い場合は E 評価」
つまり、工事成績評定表に書いていない事項で評価されるということです。
ところが、「いわれてからやったこと、いわれてから提出した書類は 0 点」といっても、「そんなことはないでしょう」と反論する現場代理人さんがいます。「竣工検査で受検態度が悪い場合は E 評価」といっても「そんなんことがあるか!」と、うそぶく社長様もいらっしゃいました。
こんな会社は絶対に工事成績は上がりません。工事成績評定表に書いてないけれども、その書かれていない項目で評価されているのです。土木事務所長が、そう言っているのだから、ウソであるはずがありません。この稿をお読みになった方は、守るように努めてください。
(3) 検査員さんの視点
検査員さんは「評価しようと思う項目が、施工計画書に1つも書いてない」といいます。最初は「ご冗談でしょう」と言ってきましたが、施工計画書を確認すると、検査員さんの指摘のとおり、検査員さんが評価しようと思っている項目が、施工計画書に記載されていないのです。
このことは、現場代理人さんが「評価されるであろう」と考えていることと、検査員さんが評価しようと思っていることが、完全に食い違っているということを表しています。これでは、工事成績が上がるはずがありません。
現場代理人の皆さんは、検査員さんが何を評価しようとしているのか、何を求めているのかを知る必要があります。それは「工事成績ダントツ化ナビ」を見ればわかるようになっています。
(4) 監督員さんの視点
ある監督員さんは、「県は、部外秘の評価基準(公表されていない評価基準)を持っています。部外秘の評価基準を満たさなければ加点はされません」といいました。
たとえば、「出来ばえ」に「通りが良い」という評価項目があります。どうやれば「通り」が良いと判断されるのでしょうか。実は、土工、河川、海岸で「通り」の評価基準は異なります。
その評価基準がわかれば、「通りの良い」構造物をつくることができます。しかし、それを理解しないままに、闇雲に施工しても、「通り」の良い構造物ができるはずがありません。
多くの現場代理人さんが「出来ばえで勝負したい」といいます。しかし、出来ばえ(たとえば「通り」)の評価基準が理解できていません。このような状態では、出来ばえのよい(通りの良い)構造物ができるはずがありません。
それから、総括監督員の安全管理に「建設労働災害及び公衆災害の防止に向けた取り組みが顕著であった」という評価項目があります。「顕著であった」というのは「監督員の主観にすぎない」と多くの代理人さんがいいます。
しかし、監督職員が、個人的な主観で評価することは絶対にありません。実は「顕著であった」を評価する「方式」があります。その評価方式にしたがっていただければ加点できますと、その監督員さんは言っていました。
「工事成績ダントツ化ナビ」には、それらの評価方式を収録してあります。したがって、「工事成績ダントツ化ナビ」を用いると、工事成績評定のわかりにくい評価方式がわかるようになります。
5.まとめ
このように、工事成績をアップするには「方法」があります。その「方法」に従わなければ、工事成績をアップすることはできません。その方法とは上で書いてきた事柄、
1.工事成績90点を超える秘訣
2.工事成績90点を超える心構え
3.経営者の戦略
4.発注者の視点
の全てが必要です。工事成績評定表の内容は、各県で異なります。例えば、鹿児島県の工事成績評定表には、評定項目が1600個あります。愛知県、三重県も、評定項目は多いです。多くの自治体は、国交省と同じ800項目あります。
その各項目に、これまでご説明してきました、
「1.工事成績90点を超える秘訣」
「2.工事成績90点を超える心構え」
「3.経営者の戦略」
「4.発注者の視点」
という視点が関わってきます。したがって、評価点を上げるためには、細心の注意が必要です。
何か大きなことをやって、工事成績がドーンと上がるなどということは決してありません。施工計画で計画したことを、現場で緻密に積み上げていくしか方法はありません。そして、その現場で「緻密に積み上げていく」方法を示したものが、「工事成績ダントツ化ナビ」なのです。
したがって、「工事成績ダントツ化ナビ」を導入し、そのマニュアルにしたがって、施工して頂ければ、必ず、工事成績は90点に向かって上昇していきます。これまで、「ダントツ化ナビ」を導入していただいた経営者の皆様は、
・「すべての現場の工事成績がアップするとは思わなかった」
・「毎年、優良工事表彰をマルチ受賞するとは信じられない」
・「まさか、自社が90点を超えられるとは……」
と述べ、さらに高い目標に向かって駆けあがっておられます。ですから、
・どうしても、工事成績90点を獲得したい方。
・毎年、3件ほどの優良工事表彰を受賞したい方。
・競合企業に入札で勝ちたい方。
・その他、工事成績をアップしなければならない方。
は、右上の「お問合せフォーム」から、今すぐ、お問合せください。
当社では、「ダントツ化ナビ」の他にも、次のようなコンサルティングを用意しております。あわせて、お使いいただければ幸いでございます。
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